11.21.15:40
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11.04.01:18
カロッツェリア AVIC-Tシリーズ バックギア連動改造
案内の正確さやわかりやすさ、渋滞考慮リルートなど、他の追従を許さないポータブルナビで、バイクでも愛用しているものです。
さて、いいことばかりの機種なんですが、バックカメラを繋いだとき、連動はせずにボタン操作でカメラ切り替えをする必要があるんです。
最初は「面倒だなぁ」程度でしたが、最近はめっきりバックカメラを使わなくなってしまいました。
説明書を隅から隅まで読み込んでみたら、
「NAVI/AVボタンを4秒以上長押しするとバックカメラモードになります。この状態で現在地ボタンを押すともとの画面に戻ります。」
的なものを発見!!!(^^)!
そこで、ちょっとした改造で上記操作をエミュレートし、バックギアに連動してモードが切り替わるようにしたいと思います。
使用するのは、部品箱に転がってたPICマイコン12F629です。
回路図は↓
プログラムはこんな感じ↓
#include
#include
#include
/*
*/
#pragma config FOSC=4,PWRTE=ON,WDTE=OFF,MCLRE=OFF,BOREN = OFF
#define _XTAL_FREQ 4000000
void main(){
TRISIO = 0b00000011; //*入出力設定
VRCON = 0b10100100; //比較対象電圧の設定 VDD3.3Vで0.55Vの設定
CMCON = 0b00010001; //Comparator with Output mode。出力反転
GP5 = 1 ; /*AVボタンプルアップ*/
GP4 = 1 ; /*現在地ボタンプルアップ*/
int cnt;
cnt = 0;
int c_off;
c_off = 0;
int flug;
flug = 0;
while(1){
if(COUT == 1 && flug == 0){ //* COUTはコンパレータの返値変数
__delay_ms(100); //*チャタリング対策
if(COUT == 1 && flug == 0){
flug = 1;
GP5 = 0;
__delay_ms(3000);
GP5 = 1;
}
}
else if (COUT == 0 && flug == 1) {
for (cnt=100 ; cnt>0 ; cnt--) { //* ノイズ対策。OFF状態が100カウント続くかチェック
if (COUT == 0 && flug == 1) {
c_off++;
}
else {cnt = 0; c_off = 0;}
}
}
if (c_off == 100){
flug = 0;
GP4 = 0;
__delay_ms(500);
GP4 = 1;
}
c_off = 0;
}
}
あとは、組み込んでのデバッグだけです。
ではさっそく、ナビを分解して内蔵します。
最初の改造ポイントは、スイッチパネルです。
3つのタクトスイッチが付いています。
このうち、「現在地」ボタンと「NAVI/AV」ボタンに、以下のようにリード線を半田付けします。
ここまで出来たらスイッチ基板は戻してOK。
次は、マイコンの為の電源取り出しです。
下写真の右の方に繋いだのが電源線です
他にも電源が取れるところは多数ありますが、OS起動時にタクトスイッチがプルアップしていないとシステム異常でフリーズしてしまうので、
OSが起動する前にPICマイコンの電源が入ってプログラム上でプルアップが完了していないと困るので、ここが最適でした。
アップで見ると↓
最後に、カメラからの映像信号の横取りです。
ポイントはここ↓
上記写真中央の、ダイオードに以下のように接続します。
ナビ基板への接続はこの5本のみです。
で、今の5本を、さっき作成しておいたPICマイコンに接続。
PICマイコン基板はここに入れる予定↓
※上の写真は実験中の写真で、本番はテープで絶縁しますよ。
テスト中・・・
動作の説明ですが、まず、ビデオ信号はNTSCという規格で出来ており、信号は微弱な電圧で出来た交流信号です。
電圧のふれ幅は約0.005V~1Vと規定されていますが、実際は2V程度まで出ている製品が多いようですね。
真っ黒で何も見えないような画像で約0.007Vです。(まぁ実際はアバウトですが)
ですので、今回はPICマイコンでこの微弱電圧(カメラON)を検出し、「NAVI/AV」ボタンを長押しエミュレートします。
この微弱電圧を検出するには、コンパレータ(基準電圧比較機能)が便利です。
12F629を使用したのはコンパレータが内蔵されているためで、外付け部品はたったの2個で実現できます。
ノイズでいちいち反応しててはイラつきますので、ノイズの回り込みを考慮して検出電圧は0.55Vにしました。
カメラがオフの時には0Vですが、カメラ電源が入りビデオ信号が0.55Vを超えるとボタン操作を開始するプログラムにしています。
さて、全体像はこんな感じ↓
まるで、昔流行ったプレステのMODチップみたい(^^;)
もちろん、バックギアに入れた時だけカメラの電源が入るようにしなければなりませんので、カメラ電源を車両のバックランプなどから取る必要があります。
私はスピードメーター内の「R」レンジの電球からカメラ電源を取りました。
バックギアに入れて、約3~4秒後に自動でバックカメラが映り、ギアを戻すとナビ画面に自動で戻ります(*ノωノ)
普通は標準で付いているような機能なんですが、やっぱりポータブルナビというカテゴリのせいですかね。
この改造でさらに最強ナビになりました!(^^♪
最初はバック信号で切り替わるようにしようかと思っていたのですが、ナビの筐体に穴をあけてコネクタを追加しなきゃなりませんよね。
ダッシュボードに伸びる線が一本増えるのも嫌で・・・。
今回のビデオ信号を監視する方法なら、筐体の加工が一切いらないので外観が変わらず、非常にスッキリ(^^)/
思い付きから2日で完成した割には完成度が高く、大満足の工作でした~('◇')ゞ
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